Field report 1 ● レジデンシャルオーガナイザー 大原知佐


client

個人住宅/注文/ 自邸
【敷地】大阪府内の住宅地。三方を住宅に囲まれている。(29坪)
【家族構成】夫婦+子供3人
【建物の種類】木造2階建て住宅(+ロフト)
【事前の希望】

  • 子供部屋が3部屋
  • 主人の本が多いので、書斎やワークスペースが必要
  • 子供が勉強しやすいワークスペースが、リビングかダイニングの近くにあること。
  • 和室が欲しい。

Interview

■家づくりの最初の選択

 

新築を購入するか、中古住宅を買ってリフォームするか、それともマンション?マイホームを検討するときの選択肢は様々ですね。住宅展示場へ足を運んだり、モデルルームを見学したり、自分にあったスタイルを決めることは、少し根気のいることかもしれません。中古住宅をリノベーションする案も検討しつつ、自分たちの思い通りの家づくりがしたいという憧れが捨てきれませんでした。

 

ある設計事務所が開催していた実際に住まれているお宅の見学会に参加し、その設計事務所に依頼する事にしました。

理由は5つ。

  1. 予算のことからきちんと説明をされたこと
  2. 担当の方の対応も良かったこと
  3. 住宅の写真も自分たち好みだった
  4. 実際の家の素材感や空気感が良かった
  5. 自分たちの家づくりに対する思いを共有できるとおもった

特に5番はとても大切です。


■思いを伝える大切さ

 

実は家を設計する際にしっかり分けて考える必要があることがあります。「日々の生活、家事」と「あこがれの生活のイメージ」です。日々の生活、家事については、今の住まいでのストレスを改善することが必要ですし、あこがれのイメージについては画像や素材集めなどを事前に時間をかけて家族で話し合うことが大切だとほんとうに思いました。設計士さんとの毎回の話し合いは、かなり白熱し、長時間におよびます。豊富な実例を教えていただく一方で、クライアントである私たちも妥協をせず、案を煮詰めていけたのも、事前準備ができていたからだと感じています。

■レジデンシャルオーガナイザーとして私がこだわったこと

 

 一番大事なのは、自分たちの暮らしの軸を考えること。そこから、収納や動線をていねいに考えて計画すれば、限られた敷地でも、十分に快適な空間になります。スペースごとに、どんな要望があり、そのために何が必要で、どんな収納がいるか検討し、自分たちにあう家づくりを計画するには、大変なエネルギーがいりました。ですが、これは楽しみでもありました。オーガナイズの資格がフルに活かせた瞬間だったからです。ライフオーガナイズでは、自分の理想のスタイルを考えると同時に、利き脳をチェックし、使い勝手のよい収納を検討します。

 

コスト面も考慮し、まだ使える家具は使い、不要な荷物は処分し、どうしてもお願いしたいところは造作で、などと、優先順位も必要になりますが、これらはオーガナイザーとして日々考えていたことでした。


例えば、「リビング周り」に求めたのは、リビングはなるべく広くとりたいが、子供が勉強するワークスペースが必須。和室も必要、落ち着く居心地のいい場所であることです。

 

■優先順位のトップは、ワークスペース

 

ワークスペースの要望は、子どもが勉強するスペースです。リビングやキッチンからも見通しよく、本やランドセルが収納できるスペースも確保できるような工夫をお願いしました。最終的に、階段回りにワークスペースを配置することになりました(左図/右上写真)。宙に浮く本棚、足元が掘り込み式のカウンタースタイル。施工は大変だったと聞きますが、細部にいたるまでこだわりが詰まった、オリジナルなスペースが完成しました。

 

自邸をオーガナイズし、プランニングに参加した経験から、みなさんの思いをカタチにする為に、思考のオーガナイズのお手伝いをしていきたいと思っています。